全国の公務員のたばこ休憩は、1年間で給料920億円分。市民団体が調査を行い話題を呼んでいる。
この問題は今に始まったことではない。

オフィスで働いていると喫煙者が少しの時間席を離れ煙草の残りと共に戻ってくる。
喫煙者からしたら「休憩」という認識。
非喫煙者からしたら「サボり」という認識。
ここで浮上してくる問題は不公平という言葉だ。
この問題は公務員に限ったことではない。
一般企業でも昔から何かと取り沙汰される問題だ。
私も煙草を吸っていた時期は先輩や同僚と喫煙場へ行き煙草休憩をしていた。
しかし非喫煙者からの不公平の声は絶えなかった。
これは個人的な経験だが喫煙所だからこそ話せるネタがあり情報がある。
他人の悪口とかそのようなレベルの話ではない。
例えば直属の上司が喫煙者の場合「タバコ休憩行こう」と誘われれば断ることは出来ない。
出来ないと言ってしまうと語弊があるが組織に属している限り暗黙の了解で一緒にタバコ休憩するのが当たり前なのだ。

このような誘いにのれるかどうかで出世が決まることもある。
逆に非喫煙者の上司の場合はタバコ休憩は控えたほうが賢明だ。
この不公平さが取り沙汰されるのはただの休憩ではなく「タバコ休憩」だからなのだ。
例えばお客さんからの差し入れで茶菓子を勤務中に食べたりしていてもそれは不公平だとは言われない。
甘いものが苦手な人でも不公平だとは思わないだろう。

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神奈川新聞が3月10日に報じた内容によると
副市長、喫煙是正に向けて「職場全体で共通認識を持って進めたい」とのこと。
市議員の中に約4000人の喫煙者がいるがその全員が1日約35分のタバコ休憩をとった場合年間で
約15億円の損失が生じ時間換算すると合計19日休んだことと同じになるとのことだ。
神奈川だけではなく東京は勿論、愛知、大阪、兵庫でも「勤務時間のタバコ休憩問題是正に取り組む」とのことだ。
個人的見解ではこの問題はタバコがこの世から無くならない限り続くだろう。




公務員のタバコ休憩問題